孫とずっと仲良し!話に耳を傾け、約束を守るだけ。祖父母のための信頼関係の作り方
おばあちゃんから、ひ孫の世代まで「ずっと続く」信頼の絆を育むヒント
こんにちは、お孫さんとの毎日を心から楽しんでいらっしゃる皆さん。そして、もし今、孫との関係で少しでも悩んでいらっしゃる方がいらしたら、どうかご安心くださいね。私もね、最初は本当に手探りでしたから。
孫の顔を見るたび、私の心は温かい光に包まれます。この子たちの笑顔が、何よりも私の生きがい。現役でバリバリ働いていた頃は、まさか孫がこんなにも愛おしい存在になるなんて、想像もしていませんでした。定年退職して、時間にも少し余裕ができた今、孫との時間を大切にしたいと強く思う日々です。でもね、時々、ふと考えることがあるんです。「この子たちと、もっと深いところでつながりたいな」「私のこと、本当に信頼してくれているかな?」って。
特に、お嫁さんのことね。息子夫婦との関係がギクシャクしていると、どうしても孫との時間も気兼ねしがちになるものです。私も経験があります。でもね、孫との関係を深めることが、実は息子夫婦との関係を円滑にする一番の近道になることだって、たくさんあるんです。
私たちが孫と築きたい「関係」って、一体どんなものでしょうか? 美味しいものを食べさせてあげること? おもちゃをたくさん買ってあげること? もちろん、それも愛情表現の一つではあります。でもね、本当に大切なのは、孫が私たちに「このおばあちゃん(おじいちゃん)には、何でも話せる」「この人との約束は、絶対に破られない」と感じてくれること。そう、まさに「信頼関係」なんです。
私もね、これまでたくさんの失敗をしてきました。良かれと思ってしたことが裏目に出たり、ついつい昔の習慣で口出ししてしまったり…。でも、そんな経験から学んだことがあります。孫との信頼関係を築く上で、最も基本的な、しかし最もパワフルな二つの柱があるということ。それは、「孫の話に、心から耳を傾けること」と、「孫との約束を、何よりも大切に守ること」です。
今回は、この二つの柱を中心に、私たち祖父母が孫と、そしてひいては息子夫婦とも良好な関係を築き、ずっと笑顔でいられるためのヒントを、私の経験を交えながらたっぷりお伝えしたいと思います。この先を読み進めていただければ、きっとあなたのお孫さんとの関係が、より一層温かく、強いものになるはずですよ。
孫の心の扉を開く!「信頼の種」を育てる秘訣
さあ、ここからは具体的に、孫との信頼関係をどう育んでいくかについて、じっくりお話ししていきましょう。私自身が実践してきて、本当に効果があったと感じることを中心にお伝えします。
孫の話に心から耳を傾ける「傾聴」の魔法
孫との信頼関係を築く上で、何よりも大切なのが、孫が話すことに真剣に耳を傾けることです。子どもって、大人が思っている以上に敏感で、自分がちゃんと聞かれているか、心で感じ取っていますからね。
形だけの「うんうん」は禁物
ついつい、私たちは「ちゃんと聞いているわよ」という態度を示しがちですが、本当に大切なのは、孫が「この人は、私の話を真剣に聞いてくれている」と心から感じられることです。例えば、孫が学校での出来事を話してくれた時。「それで?どうなったの?」「その時、あなたはどう思ったの?」と、具体的な質問を挟みながら、孫の言葉の奥にある感情にも寄り添うように心がけてみてください。
スマホを見ながら、テレビを見ながらの「ながら聞き」は絶対に避けてください。これはもう、信頼を損ねる一番の原因と言っても過言ではありません。せっかく孫が話しかけてくれたのに、私たちの注意が別のところに向いていると、子どもはすぐに「自分は大切にされていない」と感じてしまいます。どんなに忙しくても、孫が話しかけてくれたら、一度手を止め、孫の目を見て、「どうしたの?教えて?」と全身で聞く姿勢を見せることが大切です。短い時間でも、その「質」が重要なんです。
孫の「好き」を理解する努力
今どきの孫たちは、私たちが育った時代とは全く違う世界を生きています。ゲームやアニメ、YouTubeに夢中になる子も多いですよね。正直、「何が面白いのかしら?」と首を傾げることもあります。でも、そこで「そんなものばかり見て!」と頭ごなしに否定してしまっては、孫は心を閉ざしてしまいます。
私も最初は戸惑いました。流行りのアニメのキャラクターの名前なんて、全く覚えられなくて。「ばあば、このキャラクター知ってる?」と聞かれても、「うーん、誰だっけ?」なんて答えてばかりで。でも、ある時、孫が話してくれたアニメのキャラクター名をメモして、こっそり調べてみたんです。そうしたら、孫が次に会った時、そのキャラクターの話をしたら、目をキラキラさせて喜んでくれたんです! 「ばあば、よく知ってるね!」って。その瞬間、ああ、こういうことなんだな、と実感しました。
孫の「好き」や「興味」に関心を持ち、少しでも理解しようと努めること。それが、孫の心を私たちに開かせる大切な一歩になります。「これ、どういうゲームなの?ばあばにも教えてくれる?」と、教わる姿勢を見せるのも、孫の自尊心をくすぐり、もっと話してくれるきっかけになりますよ。もちろん、完璧に理解できなくても大丈夫。その「努力」が、孫にはちゃんと伝わるものです。
孫の感情を尊重する
子どもが泣いたり、怒ったり、あるいは不満を言ったりした時、私たちはつい「そんなことで泣かないの!」「我慢しなさい!」と言ってしまいがちです。でも、孫の感情を否定するのではなく、まずは「そうだったのね」「悲しかったのね」と受け止めてあげてください。その感情に寄り添うことで、孫は「このおばあちゃんは、私の気持ちを分かってくれる」と感じ、より一層、私たちを信頼してくれるようになります。
感情を受け止めた上で、「じゃあ、どうしたら良かったと思う?」と一緒に考える時間を持つのも良いでしょう。共感と受容が、孫の心を解き放ち、私たちに心の内を打ち明けてくれるきっかけになります。
孫との約束を何よりも大切に守る「誠実さ」の積み重ね
孫との信頼関係を築く上で、もう一つ、絶対に譲れない大切なことがあります。それは、孫との約束を、どんなに些細なことであっても、何よりも大切に守ることです。
小さな約束こそ、大きな信頼の礎
「今度会ったら、あの絵本を読んであげるね」「次に来た時、一緒に公園に行こうね」。私たちにとっては、何気ない一言かもしれません。でも、子どもにとって、それは「約束」であり、未来への「期待」なんです。私たち大人はすぐに忘れてしまうような小さな約束も、子どもたちは驚くほど覚えています。
もし、うっかり約束を忘れてしまったり、どうしても守れない事情ができてしまったら、ごまかしたり、都合の良い言い訳をしたりせず、正直に理由を伝え、心から謝りましょう。「ごめんね、ばあば、あの約束、うっかり忘れちゃってたわ。本当にごめんなさい。でも、次の週末だったら、今度こそ一緒に行けるんだけど、どうかな?」というように、誠意を見せ、そして代替案を具体的に提示することが大切です。
「今度ね」は、孫にとって「約束が忘れられる」のと同義だと心得てください。ついつい使ってしまいがちな言葉ですが、これは約束を曖昧にし、信頼を失う原因になりかねません。もし「今度ね」と言ってしまったら、必ず具体的な日付や内容を付け加えるように心がけてください。例えば、「今度ね、来月の〇日に、一緒に動物園に行こうか?」というように。
金銭に関する約束は特に慎重に
お小遣いや、おもちゃを買ってあげる約束なども、親の意向を十分に尊重した上で慎重に扱うべきです。もし、親御さんから「〇〇はまだ早いから…」「お小遣いはあげないでほしい」といった意向が伝えられているのであれば、それを守ることが大切です。孫との約束を守ることは重要ですが、親との信頼関係を壊してしまっては元も子もありません。
「ばあば、これ買って!」とせがまれた時も、すぐに買い与えるのではなく、「一度、パパとママに相談してみましょうね」と、親の判断を尊重する姿勢を見せることで、孫にも「大人の事情」を理解させる機会になります。もちろん、本当に欲しがっているものや、頑張ったご褒美など、親御さんに相談した上で許可が得られた場合は、約束通りに買い与え、その喜びを一緒に分かち合いましょう。
親(息子夫婦)との連携:三世代で築く信頼の輪
孫との信頼関係を語る上で、息子夫婦、特に息子の奥さんとの関係は切っても切り離せません。私自身、最初は本当に悩みました。良かれと思ってしたことが、お嫁さんにとっては「余計なお世話」に感じられたり、教育方針の違いに戸惑ったり…。でもね、孫を一番に想う気持ちは、親も祖父母も同じなんです。
親の教育方針を尊重する
私たち祖父母は、孫を甘やかしがちです。それが祖父母の役割だと思っている方もいるかもしれません。でも、最終的に孫の教育に責任を持つのは、親である息子夫婦です。彼らの教育方針を尊重し、できる限りそれに沿った形で孫と接することが、信頼関係を深める上で非常に重要になります。
「〇〇ちゃんは、〇〇な時はこうするって、ママと約束しているんでしょう?」と、親の言葉を借りて孫に伝えることも、信頼の輪を広げることにつながります。
孫の前で親を批判しない
親に対する不満や疑問があったとしても、孫の前で親の悪口を言ったり、批判したりすることは絶対に避けてください。子どもは親を心から信頼しています。祖父母が親を批判することは、子どもの心を傷つけ、祖父母への不信感にもつながりかねません。何か伝えたいことがあれば、孫がいないところで、穏やかに、しかしはっきりと伝えるようにしましょう。
親子の役割と祖父母の役割の線引きを明確にする。私たちは孫にとって「頼れる存在」でありたいけれど、「親代わり」になるわけではありません。子育てに関する最終的な決定権は、親にあります。この線引きをしっかりと理解し、自分の役割に徹することが、お嫁さんとの関係を円滑にし、ひいては孫との関係にも良い影響を与えます。
私もね、お嫁さんとの関係がうまくいかなかった時、一番の解決策は、「孫を大切に想っているのは私も、お嫁さんも同じ」という原点に立ち返ることでした。そして、「お嫁さんは、私よりもっと孫のことに悩んで、考えているはず」と、相手の立場に立って考えるように努めたんです。そうしたら、自然と接し方も変わっていきました。私たちが歩み寄る姿勢を見せることで、相手も心を開いてくれるものです。
時代に合わせたコミュニケーション:孫世代との距離を縮める
今の孫たちは、生まれた時からインターネットやスマートフォンが当たり前の世界に生きています。私たちの若い頃とは全く違う「デジタルネイティブ世代」ですよね。正直、ついていくのが大変だと感じることもあるかもしれません。
孫の「好き」を受け入れる勇気
ゲームやYouTube、SNSなど、孫が夢中になっているものに対して、頭ごなしに「そんなものばかり!」と否定するのではなく、まずは興味を示してみましょう。「このゲーム、どんなところが面白いのかしら?」「これ、どういう動画なの?」と、孫に教えてもらう姿勢で接することで、孫は「ばあばは、私のことを理解しようとしてくれる」と感じ、より一層心を開いてくれます。昔の価値観を押し付けない。これが、彼らと対等なコミュニケーションを築く上で非常に重要です。
私も孫に勧められて、オンラインゲームを少しだけやってみたことがあるんです。操作はちんぷんかんぷんで、全然うまくできなかったけれど、孫は「ばあば、頑張って!」って、すごく嬉しそうに教えてくれました。下手でもいいんです。一緒に楽しもうとする姿勢が、孫との心の距離をぐっと縮めてくれます。
遠隔でのコミュニケーション活用
もし、孫が遠方に住んでいて、なかなか会えないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな時こそ、ビデオ通話などのデジタルツールを積極的に活用してみましょう。顔を見ながら話せるだけで、孫との絆は深まります。短い時間でも、定期的に顔を見せて話すことで、孫は祖父母の存在を身近に感じ、安心感を抱いてくれます。
褒め方、叱り方:孫の成長を促す関わり方
孫との信頼関係を築く上で、褒めることと叱ることのバランスも非常に重要です。
褒める時は具体的に、心から
孫が良いことをした時、頑張った時は、惜しみなく褒めてあげてください。「すごいね!」だけではなく、「〇〇ちゃんが、自分で考えて△△できたこと、ばあばは本当に素晴らしいと思うわ!」というように、具体的に、心から褒めることで、孫は「自分のことを見ていてくれている」「自分の努力を認めてくれている」と感じ、自信を持つことができます。
叱る時は冷静に、理由を伝える
もし孫が悪いことをしてしまった時、感情的に怒鳴りつけたり、頭ごなしに叱ったりするのは避けましょう。冷静に、なぜその行為がいけないのか、具体的に理由を伝えてください。「〇〇ちゃんが、〇〇しちゃったから、△△な気持ちになった人もいるんじゃないかな?」というように、相手の気持ちを想像させるような問いかけも効果的です。
そして、親の目の前では、基本的に親の教育方針を優先し、祖父母が叱る役割を控えるのが賢明です。もし親が叱っている最中であれば、祖父母は黙って見守るか、親の言葉を補足する程度に留めましょう。ここで祖父母が孫をかばってしまうと、親の立場が失われ、親との信頼関係が損なわれる可能性があります。
孫の「自立」を促す関わり方
私たちは孫が可愛くて、つい何でも手伝ってあげたくなります。でも、過保護になりすぎるのは、孫の自立を妨げることにもなりかねません。
自分で考え、行動する機会を与える
孫が何かをしようとしている時、すぐに手を出してしまうのではなく、まずは見守ってあげてください。たとえ失敗しても、それが孫の学びになります。もし困っていそうなら、「何か手伝えることはある?」と声をかけ、ヒントを与えたり、一緒に考えてあげたりする姿勢が大切です。
「お手伝い」を通じて、責任感や役割意識を育むこともできます。食卓の準備や、使ったおもちゃの片付けなど、できる範囲で手伝ってもらうことで、孫は「自分も家族の一員として役に立っている」という喜びを感じることができます。
孫の「秘密」を守る大切さ
孫が私たちに、誰にも言えないような秘密を打ち明けてくれることがあります。これは、孫が私たちを心から信頼している証拠です。
信頼の証である秘密は、絶対に守る
孫が打ち明けてくれた秘密は、たとえ親であっても、孫の許可なく勝手に話してはいけません。「ばあばにだけ話したのよ」「誰にも言わないでね」と言われた秘密は、絶対に守り通してください。そうすることで、孫は「このおばあちゃんは、私の味方だ」「私の気持ちを裏切らない」と感じ、より一層、深い信頼関係を築くことができます。
ただし、一つだけ例外があります。それは、孫の安全に関わること(いじめられている、誰かに傷つけられている、危険な行為に及んでいるなど)です。この場合は、孫に「これは、〇〇ちゃんの命や安全に関わる大切なことだから、ばあばはパパやママに話さなければいけないの。でも、〇〇ちゃんを守るためだから、ばあばを許してね」と、正直に理由を説明し、理解を求めた上で親に伝えるようにしましょう。この時も、決して孫を責めるような言い方はせず、あくまで孫を守るためであることを強調してください。
孫との絆を深めるための、おばあちゃんの知恵袋
さて、ここまで孫との信頼関係を築くための具体的な方法を、たくさんお伝えしてきました。
孫との信頼関係は、まるで一本の木のようです。すぐに太く高く育つわけではありません。毎日少しずつ、水をやり、日光を当て、愛情を注ぎ続けることで、ゆっくりと根を張り、幹を太くし、やがて枝葉を広げていきます。
私たち祖父母は、時に完璧な親になろうとしすぎて、疲れてしまうこともあるかもしれません。でも、それで良いんです。私たちは親ではありません。孫にとって、「どんな時も味方でいてくれる」「優しく包み込んでくれる」「話を聞いてくれる」そんな存在であれば、それだけで十分なんです。
もし、今回お伝えしたことを実践してみて、うまくいかないことがあったとしても、どうか自分を責めないでください。子どもとの関係は、日々変化していくものです。大切なのは、諦めずに、孫と向き合い続けようとするその気持ちです。時には、孫に「ごめんね、ばあばもまだまだ未熟で」と素直に謝ることも、信頼を深めることにつながります。
孫の成長を間近で見守れることは、私たち祖父母にとって最高の喜びです。そして、孫が私たちに心を開き、笑顔で話しかけてくれる時、その笑顔が、私たちへの何よりの贈り物になります。私もね、孫がくれる「ばあば、大好き!」の一言で、本当に心が満たされるんです。
孫との信頼関係を深めることで、不思議と息子夫婦との関係も、より円滑になっていくことが多いものです。私たちが孫を大切に想い、親の立場を尊重していることが伝われば、きっとお嫁さんも安心して孫を預けてくれるようになりますし、感謝の気持ちも生まれるはずです。
これからも、孫たちとの素晴らしい時間を大切に、共に成長していきましょうね。あなたの孫が、いつまでも笑顔で、あなたを信頼してくれることを心から願っています。いつも頑張っているあなたを、心から応援していますよ。



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