孫の反抗期は「自立の芽生え」！おじいちゃんおばあちゃんが知る、親との育児観を尊重し成長を見守る秘訣
あれ？お孫さんの様子が、最近ちょっと違うかしら…？
ねえ、おじいちゃん、おばあちゃん、最近お孫さんのこと、ちょっぴり気になること、ありませんか？
ついこの間まで、会えばニコニコ笑顔で駆け寄ってきてくれたのに、最近はなんだかムスッとした顔で、口答えしたり、言うことを聞かなかったり…。せっかく用意したおやつも、プイッとそっぽを向かれてしまったり。「あれ？私、何か悪いことしちゃったかしら？」なんて、寂しくなったり、戸惑ってしまったりすること、きっとありますよね。
私もね、そうなんです。定年退職してからは、孫の顔を見るのが何よりの楽しみで、会うたびに「可愛い、可愛い」と抱きしめていたんですけれど、最近はなかなか思うようにいかないことも増えてきてしまって…。時には、私の昔のやり方を押し付けてしまって、息子のお嫁さんに申し訳ない気持ちになってしまうこともあったりして。
そんな時、「もしかして、反抗期かしら？」って、ハッとしたんです。でも、「反抗期」って聞くと、ちょっとドキッとしませんか？なんだか、今まで築いてきた関係が壊れてしまうような、そんな不安な気持ちにさせられてしまいますよね。
でもね、おじいちゃん、おばあちゃん。実は、この「反抗期」こそが、お孫さんの成長の、まぎれもない「証」なんです。自分の意思を持ち始め、一人の人間として自立しようとする、大切な大切な「自立の芽生え」なんです。
この時期、私たちはどうお孫さんと向き合えばいいのか、そして、何よりも大切にしたい「お父さんお母さん（特に、お嫁さん！）の育児観」をどう尊重していけばいいのか。孫を想う私たち祖父母が、穏やかな気持ちで、お孫さんの健やかな成長を見守るための秘訣を、一緒に考えてみませんか？私自身も、孫を持つおばあちゃんとして、これまで経験してきたこと、学んできたことを、心を込めてお伝えしますね。きっと、あなたの心にも、温かい光が灯るはずです。
「反抗期」ってなぁに？お孫さんの心の成長を理解する「見守り」の眼差し
お孫さんが見せる、ちょっとした「反抗」のサイン。それは私たち祖父母にとって、一見、寂しさや戸惑いを感じさせるものかもしれません。でも、それは決して悪いことではないんですよ。むしろ、お孫さんの心と体が、大きく成長している証なんです。
反抗期はいつ頃から？成長のステージを知る
反抗期には、大きく分けて二つの時期があります。
一つは、乳幼児期に見られる「第一次反抗期」。だいたい2歳前後に訪れることが多いですね。「イヤイヤ期」なんて呼ばれることもあります。何でも自分でやりたがり、「イヤ！」「自分で！」と主張するようになる時期です。これは、自分で何かをしようとする意欲の表れ。例えば、自分で服を着ようとしたり、食べたいものを選ぼうとしたり。うまくいかずに癇瀦を起こすこともありますが、それは自分の思い通りにならないことへの葛藤なんです。
そしてもう一つが、思春期に見られる「第二次反抗期」。小学校高学年から中学生くらいにかけて多く見られます。これは、より明確な自己の確立を目指す時期です。親や祖父母の言うことに対し、疑問を抱いたり、反発したり、自分の意見を強く主張するようになります。服装や髪型、交友関係など、自分の個性を表現しようとする傾向も強まりますね。
お孫さんが今、どの段階にいるのかを知るだけでも、心持ちは随分と変わるはずです。
反抗期のメカニズム：それは「自己主張の芽生え」なんです
お孫さんが示す反抗的な態度は、決して私たち祖父母を困らせたいわけではありません。むしろ、それはお孫さんが、「自分は一人の独立した人間である」という意識を芽生えさせ、それを表現しようとしている証拠なんです。
例えば、
* 「もう子どもじゃない！」と口答えをする
* 「自分で決める！」と頑固に自分の意見を押し通そうとする
* 話しかけても「フン」とそっぽを向いたり、無視したりする
* 約束を破ったり、言うことを聞かなかったりする
* 時には、乱暴な言葉を使ったり、物に当たったりすることもあるかもしれません。
これらの行動は、お孫さんが、私たち大人の価値観やルールから離れて、「自分」という存在を確立しようともがいているサインなんです。
おじいちゃん、おばあちゃんにできること：温かい「見守り」と「共感」
では、私たち祖父母は、この大切な成長期に、お孫さんとどう接すればいいのでしょうか？
一番大切なのは、まずは「見守る」姿勢を持つことです。感情的に叱ったり、𠮟りつけたりするのではなく、落ち着いてお孫さんの気持ちを受け止めることです。
* 「見守る」：お孫さんが何かを主張している時、まずは「そう思っているんだね」と、その気持ちを受け止めてあげてください。すぐに正論を振りかざすのではなく、まずは聞いてあげる。これは、お孫さんにとって「自分の気持ちを言っても大丈夫な場所」という安心感を与えます。
* 「自己肯定感」を育む声かけ：反抗的な態度をとられても、ダメ出しをするのではなく、「あなたの気持ちはよくわかるよ」「一生懸命考えているんだね」といった肯定的な言葉をかけてあげましょう。たとえば、お孫さんが「これ、やりたくない！」と言った時、すぐに「ダメよ」と否定するのではなく、「そっか、やりたくないんだね。何か理由があるのかな？」と、問いかけてみる。お孫さんが「自分でできた！」と誇らしげな顔をした時には、「○○ちゃん、よく頑張ったね！」「すごいね、自分でできたんだね！」と、結果だけでなく、その努力を具体的に褒めてあげましょう。これが、お孫さんの「自己肯定感」を育む大切な栄養になります。
* 「安全な場所」を提供する：疲れた時や、親に叱られて落ち込んでいる時に、ホッとできる「心の避難場所」として、祖父母の家や存在があることは、お孫さんにとって大きな支えになります。
* 「聞き役」に徹する：時には、アドバイスよりも、ただお孫さんの話を聞いてあげることの方が大切です。「うんうん」「そうなんだね」と相槌を打ちながら、じっと耳を傾けてあげましょう。
* 「スキンシップ」も大切：反抗期でも、ふとした瞬間の優しい抱擁や、頭をなでてあげるなどの触れ合いは、お孫さんの心の安定に繋がります。
お孫さんが反抗的な態度をとるのは、私たち祖父母に「甘えている証拠」でもあるんです。安心して自己主張できる相手だと認識されているからこそ、素の自分を見せているのかもしれません。そう考えると、少しだけ、心が温かくなりませんか？
「育児観のズレ」は当たり前！お嫁さんと上手に付き合い、家族の絆を深めるヒント
お孫さんの成長を願う気持ちは、私たち祖父母も、お父さんお母さんも同じですよね。でも、育児の方法や考え方については、どうしても「ズレ」が生じてしまうことがあります。特に、お嫁さんとの関係に悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。私も、良かれと思ってしたことが、お嫁さんを困らせてしまった経験が何度もありますから、お気持ち、よくわかります。
「育児観のズレ」はなぜ生まれるの？世代間ギャップと情報過多の時代
私たち祖父母の世代と、今のお父さんお母さんの世代では、育児を取り巻く環境が大きく変わっています。
* 世代間の育児経験の違い：私たちの時代は「しつけは厳しく」「我慢が美徳」といった考え方が主流だったかもしれません。でも、今は「子どもの主体性を尊重する」「個性を伸ばす」といった考え方が重視されています。
* 情報源の多様化：私たちが子育てしていた頃は、地域の先輩ママや育児書が主な情報源でした。でも、今はインターネットやSNS、専門家の意見など、情報が溢れかえっています。お父さんお母さんは、そうした膨大な情報の中から、自分たちに合った育児法を選び取ろうと、一生懸命なんです。
* 子育ての孤立化：核家族化が進み、昔のように地域全体で子育てをするという環境が減ってきています。お父さんお母さんは、孤独の中で子育ての責任を強く感じ、時には精神的なプレッシャーを抱えていることも少なくありません。特に、お嫁さんは、夫の実家との関係にも気を遣いながら、慣れない育児に奮闘していることが多いんです。
こうした背景を知るだけでも、お父さんお母さんの育児観を理解する手がかりになりますよね。
「親の育児観」を尊重する重要性：家族みんなが幸せになるために
なぜ、親、特に、お嫁さんの育児観を尊重することが大切なのでしょうか？
それは、子どもにとって「一貫性」が何よりも大切だからです。親が「これはダメ」と言ったことを祖父母が「いいわよ」と許してしまうと、子どもは混乱してしまいます。親の権威も揺らぎ、子どもが「おばあちゃんの言うことなら聞くけど、ママの言うことは聞かない」といった態度をとるようになってしまうと、お嫁さんは孤立感を深めてしまいます。
そして、もう一つ大切なのが、お嫁さんとの「信頼関係」を築くことです。お嫁さんとの関係が良好であればあるほど、お孫さんも安心して祖父母の家で過ごすことができますし、家族全体の絆も深まります。私たち祖父母も、お嫁さんの育児を応援し、味方になってあげることで、お孫さんにとっても、お嫁さんにとっても、そして私たち自身にとっても、より幸せな関係を築けるのです。
お嫁さんとの関係を円滑にする具体的なヒント
では、具体的にどうすればいいのでしょうか？私も試行錯誤を重ねてきた中で、特に大切だと感じたことをお伝えしますね。
* 「許可を得る」習慣をつける：何かお孫さんに食べ物を与える時や、テレビを見せる時、おもちゃを買ってあげる時など、「○○ちゃん（お嫁さん）に聞いてみましょうか？」「お母さんに許可をもらってからにしようね」と、一度お嫁さんに確認する習慣をつけましょう。これは、お嫁さんの「親としての権限」を尊重する姿勢を示すことにも繋がります。
* 「助言」は求められた時だけ：私たちが子育てをしてきた経験から、つい「こうした方がいいわよ」と口出ししたくなる気持ち、よくわかります。でも、今は私たちとは時代が違うんです。お嫁さんから「お義母さん、どうしたらいいでしょう？」と求められた時だけ、経験談として優しくアドバイスをするようにしましょう。一方的に意見を押し付けるのは、控えるべきです。
* 「感謝の言葉」を惜しまない：お嫁さんの家事や育児の頑張りを、具体的に褒めてあげましょう。「いつもお孫さんの面倒を見てくれてありがとう」「お料理、本当に上手ね」「この前のお弁当、とても美味しかったわ」など、感謝の気持ちを伝えることで、お嫁さんは「見ていてくれているんだ」と安心し、心を開いてくれるはずです。私も以前は、「当たり前のこと」と思ってなかなか口に出せなかったのですが、意識して伝えるようにしたら、お嫁さんの笑顔が増えた気がします。
* 「家事や育児のサポート」は、親の希望に沿って：お手伝いを申し出る時も、「何か手伝うことある？」と漠然と聞くのではなく、「お孫さんの公園遊び、私が行きましょうか？」「お食事の準備、何か手伝いましょうか？」と、具体的に提案し、お嫁さんの希望に沿って手助けをするようにしましょう。無理強いしたり、やり方を押し付けたりしないことが大切です。
* 「プライベートの尊重」：お嫁さんにも、お父さんにも、お孫さんにも、家族だけの時間が必要です。頻繁に訪問したり、連絡したりするのではなく、適切な距離感を保つことも大切です。
* 「褒める」ことの重要性：孫を褒めるのはもちろんですが、お嫁さんの育児の頑張りを具体的に褒めることは、お嫁さんの心を温かくします。「○○ちゃん、よく頑張ってくれてるわね」「この子の個性、よく見てるわね」など、お嫁さんの育児の努力や工夫に気づき、言葉にして伝えましょう。
私も以前、良かれと思って、お孫さんが嫌がる野菜を無理やり食べさせようとしたり、お嫁さんが禁止しているお菓子を内緒であげたりしてしまったことがありました。その時のお嫁さんの困った顔を見て、本当に申し訳なく、反省しました。それからは、必ずお嫁さんに確認するようにしたり、もし自分の意見と違うことがあっても、一度は「そうね、あなたの考えももっともね」と受け止めるように心がけています。そうすることで、お嫁さんも私に心を開いてくれるようになり、今では育児の悩みを打ち明けてくれることも増えました。信頼関係は、日々の小さな積み重ねでしか築けないものだと、痛感しています。
おばあちゃんの知恵袋：反抗期のお孫さんと楽しく過ごす、とっておきのヒント
反抗期のお孫さんとの関わりは、時に私たちの心に「イライラ」や「もどかしさ」を生じさせることがありますよね。でも、そんな感情に振り回されてばかりいたら、せっかくの孫との時間がもったいない！私たち祖父母だからこそできる、特別な関わり方があるんですよ。
「怒りの感情」にどう対処するか：心のゆとりを持つために
お孫さんが反抗的な態度をとった時、思わずカッとなったり、昔の価値観で「こんなのけしからん！」と思ってしまったりすること、ありますよね。私もそうです。でも、そんな時こそ、深呼吸！
* 瞬間的にムカッとしても、一度立ち止まる：「今、私は怒りそうになっている」と、自分の感情を客観的に認識するだけでも違います。
* 「孫も頑張っているんだ」と心の中で唱える：反抗期は、お孫さんも自分と葛藤している時期です。その頑張りを認めると、少しだけ優しい気持ちになれます。
* 孫の立場になって考える：「もしかしたら、本当は甘えたいだけなのかも」「何か言いたいことがあるのに、うまく言えないのかも」と、お孫さんの背景にある気持ちを想像してみましょう。
* 「言いたいことはあるけど、今は我慢」の線引き：全てを許すわけではありませんが、すぐに𠮟りつけるのではなく、まずは受け止める。どうしても譲れないこと（安全に関わることなど）以外は、一度飲み込んでみるのも手です。
「楽しい時間」を共有する工夫：祖父母だからこそできる特別な体験
お孫さんがどんなに反抗期でも、私たちと過ごす時間は、かけがえのないものになります。無理に「しつけ」をしようとするのではなく、まずは「楽しい時間」を共有することから始めましょう。
* お孫さんが興味を持つことに寄り添う：今の子どもたちは、ゲームやアニメ、動画など、私たちとは違う世界を持っています。難しく考えずに、「○○ちゃん、何が好きなの？」「どんなゲームをやってるの？」と、素直に聞いてみましょう。無理に一緒にやらなくても、興味を示してあげるだけで、お孫さんは心を開いてくれるはずです。
* 共通の趣味を見つける：一緒に料理をする（混ぜるだけ、型抜きするだけなどもOK！）、庭いじりをする、散歩に出かける、簡単な工作をするなど、一緒にできることを見つけると、自然と会話も弾みます。
* おばあちゃんの得意なことを教える：昔の遊び（あやとり、お手玉、かるたなど）、編み物、手芸、裁縫、昔の歌や童謡など、おばあちゃんが昔から得意だったことや、伝えてあげたいことを、お孫さんに教えてあげましょう。現代の子どもたちにとっては、どれも新鮮で、「おばあちゃんってすごい！」と尊敬の眼差しで見てもらえるかもしれません。私の場合は、昔から得意だった梅干し漬けを一緒にやってみたら、お孫さんも興味津々で手伝ってくれました。
* 「非日常」の体験を提供する：お父さんお母さんが忙しくてなかなか連れていけない場所、例えば地域の公園、博物館、動物園、水族館など、ちょっとしたお出かけに誘ってみましょう。広い場所で体を動かしたり、普段見られないものに触れたりする時間は、お孫さんの心にも良い刺激になります。
* おじいちゃんとの連携：祖父母は二人で一つです。おじいちゃんと一緒に、お孫さんのこと、お嫁さんの育児観について話し合い、協力し合うことも大切です。おじいちゃんが厳しく叱る役目を担い、おばあちゃんが優しくフォローする役目を担うなど、役割分担をしてもいいですね。
「距離感」も大切：時にはそっと見守る時間も
どんなに可愛いお孫さんでも、ずっと一緒にいると、私たちも疲れてしまうことがありますし、お孫さんにも「一人になりたい時間」があります。時には、そっと見守る距離感も大切です。無理に話しかけたり、構いすぎたりせず、お孫さんが自分だけの時間を過ごせるように配慮してあげましょう。
私たち祖父母は、親とはまた違う立場で、お孫さんの成長をサポートできる存在です。親が厳しくする部分を優しく包み込んだり、逆に親が忙しくてできない体験をさせてあげたり。お孫さんの心を豊かにし、安心感を与えられるのは、私たち祖父母だからこそできることなのです。
孫を想うおばあちゃんのあなたへ：温かいまなざしで、これからもずっと
おじいちゃん、おばあちゃん。ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
孫の反抗期は、私たちにとっては戸惑いや寂しさを感じることもありますが、それはお孫さんが、自分自身の心と向き合い、一人の人間として大きく成長している、かけがえのない証なんです。まさに、自立への第一歩を踏み出している瞬間を目撃しているのですね。
そして、その大切な成長を見守る上で、お父さんお母さん、特にお嫁さんの育児観を尊重することは、私たち祖父母の大きな役割です。世代間の育児観の違いは自然なこと。でも、それを理解し、お嫁さんの努力を認め、感謝の気持ちを伝えることで、家族みんなの絆は、きっともっともっと深まります。お孫さんにとって、親と祖父母が信頼し合い、協力し合っている姿を見せることは、何よりも安心できる環境になるはずです。
完璧な祖父母である必要はありません。時には失敗もするでしょうし、思うようにいかないこともたくさんあります。私も、日々、孫や息子夫婦との関わりの中で、反省したり、学んだりすることばかりです。でも、大切なのは、お孫さんを想うその温かい気持ちと、家族みんなが笑顔でいられるようにと願う、あなたの優しい心です。
私たち祖父母は、お孫さんにとって、親とは違う「特別な存在」です。人生の先輩として、温かい眼差しで、時にはそっと寄り添い、時には静かに見守る。そんな存在でいられることは、私たちにとっても大きな喜びであり、生きがいになりますよね。
これからも一緒に、お孫さんの健やかな成長を、そして家族みんなの幸せを、温かく見守っていきましょうね。あなたの優しい気持ちが、きっとお孫さんの未来を明るく照らす光になりますように。私も、応援していますよ。
コメント