孫の成長段階に合わせた遊び方で親密に!祖父母のための年齢別「過ごし方」ガイド

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  1. 孫の成長段階に合わせた遊び方で親密に!祖父母のための年齢別「過ごし方」ガイド
    1. お孫さんとの時間、もっと輝かせませんか?
    2. 【年齢別】お孫さんの心と体に寄り添う過ごし方
    3. おばあちゃんのひと言:この時期は、スキンシップが何よりのごちそうですよ。抱きしめて、たくさん声をかけてあげてくださいね。その温かさが、お孫さんの心の土台を育みますから。
    4. おばあちゃんの知恵袋:イヤイヤ期は、私たちも大変だと感じますが、お孫さんにとっては大切な自己主張の練習期間なんです。焦らず、温かい目で、「もう一人の味方」として見守ってあげてくださいね。
    5. おばあちゃんの思い出話:私が小さい頃は、近所の子供たちと外で泥だらけになって遊んだものよ。今も昔も、子供の好奇心は変わらないのね。昔の遊びを教えてあげるのも、楽しい時間になりますよ。
    6. おばあちゃんの応援歌:頑張っている孫の姿は、私たちの何よりの宝物。つまずいたり、悩んだりした時は、一番の応援団として、そっと背中を押してあげましょう。
    7. おばあちゃんの金言:口出しは控えめに、でも、いつでもあなたの味方だよ、という姿勢を見せること。それが、この時期のお孫さんとの絆を深める一番の方法です。
    8. お孫さんとの絆を深める、私たち祖父母の魔法の言葉

孫の成長段階に合わせた遊び方で親密に!祖父母のための年齢別「過ごし方」ガイド

お孫さんとの時間、もっと輝かせませんか?

お孫さんとの毎日、本当に愛おしくて、かけがえのない宝物ですよね。私(筆者)も、定年退職してから、息子夫婦のところに遊びに行くたびに、孫の小さな成長を見つけるのが何よりの楽しみなんですよ。でも、ふと立ち止まって考えてしまうこと、ありませんか?「この子(孫)は今、何に興味があるんだろう?」「昔私が遊んだようなもので喜んでくれるかしら?」「親御さん(息子夫婦)は、どんな風に接してほしいと思っているのかしら?」なんて、私もよく頭を悩ませてきたんです。特に、お嫁さんとの関係では、良かれと思ってしたことが、かえって負担になってしまわないか、とつい遠慮してしまったり…。

そんな風に、お孫さんへの深い愛情があるからこそ、戸惑いや心配を感じてしまうのは、私たち祖父母にとって当然のこと。でも、ご安心ください。お孫さんの成長段階、つまり「今、この子がどんなことができるようになって、何に興味を持っているのか」を少しだけ知るだけで、お孫さんとのコミュニケーションは、もっともっと深まっていくんです。一方的に何かをしてあげるのではなく、お互いの心が通じ合う、そんな素敵な時間が増えていくはずですよ。

今回は、そんな私たちの疑問や悩みに寄り添いながら、お孫さんとの毎日がもっと明るく、もっと楽しくなるための「年齢別・孫との過ごし方」を、私と一緒にじっくりと探していきましょう。きっと、新たな発見と、温かい親密感があなたを待っていますから。

【年齢別】お孫さんの心と体に寄り添う過ごし方

ここからは、お孫さんの成長段階に合わせた、具体的な過ごし方や遊び方について詳しくご紹介していきます。それぞれの時期に特徴的な発達と、それに合わせた祖父母の心構えや、親御さんとの連携のヒントもお伝えしますね。どうぞ、ご自身のお孫さんの年齢に合わせて、参考にしてみてください。

0歳~1歳:ふれあいが心の栄養になる「あかちゃん期」

この時期のお孫さんは、まさに「ふれあい」が心の栄養です。まだ言葉を話せなくても、周囲の音や光、肌の温かさ、そしてあなたの優しい声かけを、全身で感じ取っていますよ。

この時期のお孫さんの成長の特徴

この時期の赤ちゃんは、五感が爆発的に発達します。光や音、匂い、触覚など、すべての情報が新鮮で、吸収力が素晴らしいんです。首が座り、寝返りを打ち、ハイハイやずりばいを始め、やがてつかまり立ち、そしてあんよへと、驚くほどのスピードで運動能力が向上します。喃語(アー、ウーなどの意味のない声)から始まり、指差しや「ママ」「パパ」といった意味のある単語を話し始める子もいますね。また、人見知りや後追いも始まることがあり、特定の大人(お母さんなど)との愛着関係が深まる時期でもあります。

おすすめの遊び方・過ごし方

この時期のお孫さんとの過ごし方は、何よりもスキンシップと優しい声かけが大切です。

  • 抱っこやふれあい:優しく抱っこしたり、お膝に乗せてゆらゆら揺らしたり。温かい肌の触れ合いは、お孫さんの心に安心感を与え、愛情を育む最高の時間です。マッサージのように、手のひらで優しく撫でてあげるのもいいですね。
  • 絵本の読み聞かせ:まだ内容が理解できなくても、祖父母の優しい声のトーンや、絵本のカラフルな色彩、ページをめくる音は、お孫さんにとって心地よい刺激になります。繰り返し同じ絵本を読んであげることで、安心感を覚える子も多いですよ。厚紙絵本や布絵本など、破れにくく口に入れても安全なものを選びましょう。
  • 「いないいないばあ」や手遊び:シンプルな繰り返し遊びは、この時期の赤ちゃんが大好きです。「いないいないばあ」は、一時的に姿が消えることで、対象物が消えてもまた現れる、という安心感を学びます。手遊び歌も、音やリズムに合わせて体を動かすことで、五感を刺激し、言葉の習得にも繋がります。
  • お散歩:ベビーカーに乗せて、または抱っこ紐で、一緒に外の空気を吸いに出かけませんか?移り変わる景色、鳥の声、風の音など、新しい刺激がいっぱいです。お孫さんに「あれは鳥さんだよ」「お花が咲いているね」と優しく語りかけてあげましょう。
祖父母が心がけること

この時期は、何よりもお孫さんの安全と健康が最優先です。

  • 安全への配慮:口に何でも入れてしまう時期なので、小さなものや、誤飲の危険があるものは絶対に手の届く場所に置かないこと。コード類や熱いもの、危険な薬品なども要注意です。段差や角にも気を配り、安心して過ごせる環境を整えましょう。
  • 清潔の保持:まだ免疫力が低いので、お孫さんと接する前には必ず手洗いをしっかり行うこと。おもちゃなども清潔に保つよう心がけましょう。
  • 親御さんの育児方針の尊重:離乳食の進め方、お昼寝の時間、遊び方など、親御さんにはそれぞれの育児方針があります。事前に確認し、それを尊重することが大切です。「昔はこうだった」と押し付けるのではなく、「何か困ったことがあったら、いつでも言ってね」という寄り添う姿勢を見せることが、信頼関係を築く鍵になります。お孫さんの様子で気になることがあれば、親御さんに優しく伝えて、無理に介入しないようにしましょう。
  • たっぷり愛情を注ぐ:「〇〇(お孫さんの名前)ちゃん、可愛いねぇ」「大好きだよ」と、五感を刺激するような声かけや、優しい言葉をたくさんかけてあげることで、お孫さんは自分が愛されていることを感じ取ります。

おばあちゃんのひと言:この時期は、スキンシップが何よりのごちそうですよ。抱きしめて、たくさん声をかけてあげてくださいね。その温かさが、お孫さんの心の土台を育みますから。

2歳~3歳:好奇心と自己主張が芽生える「イヤイヤ期」

この時期のお孫さんは、まさに「小さな探検家」です。言葉がどんどん増え、自分の意思を主張し始める「イヤイヤ期」真っ只中の子もいるかもしれませんね。

この時期のお孫さんの成長の特徴

2歳になると、言葉の数が爆発的に増え、「これ、なあに?」「どうして?」といった質問が飛び交うようになります。自分の気持ちを言葉で表現しようとし、「自分でやりたい!」という強い自我が芽生えるのが特徴です。そのため、「イヤだ」「しない」といった自己主張が増え、「イヤイヤ期」と呼ばれることも。運動能力も著しく発達し、走る、跳ぶ、階段を上り下りするなど、全身を使った遊びが大好きになります。また、模倣遊びが盛んになり、身近な大人の行動を真似て遊ぶようになります。

おすすめの遊び方・過ごし方

この時期のお孫さんとの過ごし方は、「自分でやりたい」という気持ちを尊重し、見守る姿勢が大切です。

  • おままごとやごっこ遊び:大人の真似をする「ごっこ遊び」は、この時期の定番です。祖父母も一緒になって、お料理を作ったり、お店屋さんになったり。お孫さんの想像力に寄り添い、一緒に夢の世界を広げてあげましょう。単語でなく、簡単な文章で話すことを促す良い機会にもなります。
  • 積み木やブロック遊び:色々な形を組み合わせて、お家や車など、好きなものを作るのが楽しい時期です。「すごいね!」「これは何を作ったの?」と具体的な言葉で褒めてあげることで、お孫さんの創造性を刺激し、自信を育みます。崩れてしまっても「もう一回やってみようか」と優しく声をかけてあげましょう。
  • お絵かきや粘土遊び:色鉛筆やクレヨンで自由に絵を描いたり、粘土をこねたり。手指の発達を促し、表現力を豊かにします。「何を描いたの?」「この色、きれいだね」と、結果だけでなく、描くプロセスを大切に褒めてあげることが重要です。
  • 公園遊び:滑り台、ブランコ、砂場など、全身を使った遊びが大好きです。祖父母も一緒に滑ったり、砂山を作ったりして、お孫さんと体を動かしましょう。安全に配慮しながら、自由に動き回れる機会をたくさん作ってあげることが大切です。
  • 短いお話の読み聞かせ:簡単なストーリー展開のある絵本や、動物が出てくる絵本など、お孫さんが興味を持ちそうなものを選んであげましょう。読み聞かせの際は、お孫さんが絵本に集中できるように、落ち着いた環境を整えてあげると良いですね。
祖父母が心がけること

「イヤイヤ期」は、お孫さんの成長の証です。温かい心で、お孫さんの「自分でやりたい」気持ちを大切に見守りましょう

  • 「イヤだ」を尊重する姿勢:「イヤだ」という言葉を頭ごなしに否定せず、「~したくないんだね」「~したいんだね」と、まずは共感を示すこと。「なぜイヤなのか」を理解しようとする姿勢を見せることが、お孫さんの気持ちを落ち着かせることに繋がります。
  • 選択肢を与える工夫:無理強いするのではなく、「どっちがいい?」と簡単な選択肢を与えてあげることで、お孫さん自身で決めたという満足感を得られます。例えば、「お洋服、赤と青、どっちを着る?」「お外で遊ぶ?お家で遊ぶ?」など。
  • 言葉のキャッチボールを楽しむ:お孫さんが話したがっている時は、じっと耳を傾け、「うんうん」「そうなんだね」と相槌を打ってあげることで、安心してお話できるようになります。まだ言葉がたどたどしくても、短く簡単な言葉で返してあげることを心がけましょう。
  • 危ないこと以外は自由に:この時期は、何にでも興味を持って触ろうとします。安全が確保された範囲内で、自由に探索させてあげることが、お孫さんの好奇心や自立心を育みます。ただし、危険な場所や行為には「危ないよ」と毅然とした態度で伝え、しっかり止めましょう。
  • 親御さんとの連携:お孫さんの好き嫌い、アレルギー、生活リズムなど、細かな情報を親御さんから聞いておくこと。お昼寝や食事の時間を守り、育児方針に沿った行動を心がけることが、円滑な関係を保つ秘訣です。何かあれば、すぐに親御さんに報告するようにしましょう。

おばあちゃんの知恵袋:イヤイヤ期は、私たちも大変だと感じますが、お孫さんにとっては大切な自己主張の練習期間なんです。焦らず、温かい目で、「もう一人の味方」として見守ってあげてくださいね。

4歳~6歳:想像力が広がり、社会性を学ぶ「幼稚園・保育園期」

幼稚園や保育園に通い始めるこの時期のお孫さんは、お友達との関わりの中で社会性を学び、想像力をぐんぐん広げていきます。遊びもより複雑で、物語性のあるものへと変化していきますよ。

この時期のお孫さんの成長の特徴

この時期になると、言葉の表現力が格段に豊かになり、自分の気持ちや考えを具体的に伝えられるようになります。お友達との関係も深まり、協力して遊ぶ楽しさを覚え、社会のルールやマナーを少しずつ理解し始めます。集団生活の中で、我慢することや順番を守ること、共感する気持ちも育ちます。ごっこ遊びはより本格的になり、配役を決めたり、ストーリーを作ったりと、想像力をふんだんに使った遊びが中心になります。ひらがなや数字に興味を持つ子も増えてきます。

おすすめの遊び方・過ごし方

この時期のお孫さんとの過ごし方は、一緒に想像力を働かせ、社会性を育む遊びを取り入れるのがおすすめです。

  • 本格的なごっこ遊び:お医者さん、警察官、お店屋さん、ヒーローごっこなど、より複雑な設定でのごっこ遊びを一緒に楽しみましょう。祖父母も登場人物になりきって、お孫さんの世界観を尊重し、一緒に役割を演じてあげることで、お孫さんの発想力をさらに引き出すことができます。
  • ボードゲームやカードゲーム:簡単なルールのあるボードゲーム(すごろく、かるたなど)や、カードゲーム(トランプの神経衰弱など)は、ルールを理解し、順番を守る社会性を育むのに最適です。勝敗を楽しむだけでなく、負けても「ドンマイ!」と声をかけ、ゲームを通して学びを深める機会にしましょう。
  • 折り紙や工作:手先が器用になるこの時期は、折り紙で動物を折ったり、ハサミやのりを使って簡単な工作をしたりするのも良いですね。祖父母が少し手伝いながら、お孫さんの「作りたい」気持ちを応援してあげましょう。完成した作品を「すごいね!」「上手だね!」と具体的に褒めてあげることで、達成感と自己肯定感を育みます。
  • 外遊び(鬼ごっこ、ボール遊び):体を動かすことが大好きなので、公園で鬼ごっこをしたり、ボールを投げたり蹴ったりして、一緒に思い切り遊びましょう。動きのルールや、危険を察知する力を自然に学ぶことができます。
  • 物語を作る・聞く:お孫さんと一緒に、空想の世界のお話を作ってみるのも楽しいですよ。「むかしむかし、〇〇がいてね…」と祖父母が語り始め、お孫さんが「それでどうなったの?」と続きを考えてもらうなど、言葉のやり取りを通して創造性を育むことができます。
祖父母が心がけること

お孫さんが社会性を学ぶ大切な時期です。共感し、褒めることを忘れずに、社会のルールやマナーを優しく教えてあげましょう

  • 自主性を尊重し、見守る:お孫さんが自分で考えて行動しようとしている時は、すぐに口や手を出さず、まずは見守る姿勢を取りましょう。困っているようであれば、「どうしたの?」「お手伝いしようか?」と優しく声をかけてあげます。
  • 褒め上手になる:結果だけでなく、努力やプロセスを褒めることで、お孫さんの自己肯定感を育みます。「よく頑張ったね」「諦めずに最後までできたね」「考え方が面白いね」など、具体的に褒めてあげましょう。
  • 社会のルールやマナーを教える:公共の場所での過ごし方、挨拶の仕方、物を大切にすることなど、日常生活の中で少しずつ社会のルールやマナーを教えてあげる良い機会です。ただし、押し付けがましくならないよう、優しい言葉で、手本を示しながら伝えましょう。
  • 親御さんとの密な連携:幼稚園や保育園での様子、お友達関係など、親御さんから情報を共有してもらい、お孫さんの心の状態を把握するように努めましょう。親御さんの教育方針と祖父母の関わり方にズレがないように、日頃からコミュニケーションを取っておくことが大切です。「何かあったら、すぐ連絡するね」という姿勢を見せることで、安心感が生まれます。
  • 昔の遊びを教えてあげる:けん玉、お手玉、あやとりなど、祖父母が小さい頃に遊んだ経験を伝えてあげるのも良いでしょう。世代を超えた交流は、お孫さんにとって新鮮な学びの機会になります。

おばあちゃんの思い出話:私が小さい頃は、近所の子供たちと外で泥だらけになって遊んだものよ。今も昔も、子供の好奇心は変わらないのね。昔の遊びを教えてあげるのも、楽しい時間になりますよ。

7歳~9歳:学びと探求の楽しさを知る「小学校低学年期」

小学校に入学し、生活が大きく変わるこの時期のお孫さんは、新しい世界に興味を持ち、学びの楽しさを知り始めます。友達との関係もより複雑になり、心の成長が著しい時期です。

この時期のお孫さんの成長の特徴

小学校に入学し、集団生活の中で読み書き計算の基礎を習得し、学習の楽しさを感じ始める時期です。興味の幅が広がり、図鑑を読み込んだり、特定の分野に没頭したりする子もいます。友達との関係が非常に重要になり、グループで遊ぶことが増えます。論理的思考力も芽生え始め、なぜそうなるのか、どうすればいいのか、といった「なぜ?」という探求心が旺盛になります。運動能力もさらに向上し、自転車に乗ったり、球技を楽しんだりするようになります。

おすすめの遊び方・過ごし方

この時期のお孫さんとの過ごし方は、学びへの興味を刺激し、一緒に考える時間を大切にするのがおすすめです。

  • 読書を楽しむ:自分で本を読めるようになるので、図鑑、児童書、物語など、お孫さんの興味に合わせた本を一緒に選び、読む時間を作ってあげると良いでしょう。図書館に一緒に行くのも素晴らしい経験になります。読んだ本について「どこが面白かった?」と話を聞いてあげることで、読書への関心を深めます。
  • 簡単な実験や工作:身近なものでできる簡単な科学実験(水に浮くもの・沈むもの、磁石の実験など)や、プラモデル、ロボットの組み立てなど、ものづくりの楽しさを一緒に体験するのはいかがでしょうか。試行錯誤する中で、考える力や忍耐力を育みます。
  • 戦略性のあるボードゲーム:将棋、オセロ、チェスなど、少し頭を使うボードゲームは、論理的思考力や先を読む力を養うのに役立ちます。祖父母も本気で対戦しつつ、「なぜこの手を打ったの?」などと対話しながら、考え方を教える良い機会になります。
  • 外遊び(自転車、キャッチボール、縄跳び):運動能力が向上するので、自転車の練習をしたり、広い公園でキャッチボールをしたり、縄跳びを教えたりして、一緒に体を動かしましょう。「できた!」という成功体験を積み重ねることで、自信を育みます。
  • 一緒に料理をする:簡単なレシピ(おにぎり、ゆで卵、サラダなど)から始め、包丁を使わせる時はしっかり見守りながら、一緒に料理をするのもおすすめです。計量したり、火加減を見たりする中で、算数や理科の感覚を養い、食への関心を深めることができます。
祖父母が心がけること

お孫さんの「なぜ?」を大切にし、一緒に考える姿勢を持つことが、この時期の成長を促します。

  • 勉強を強要しない:小学校での学習が始まる時期ですが、「勉強しなさい」と口うるさく言うのは逆効果です。それよりも、「これはどういうことなんだろうね?」と一緒に考えたり、疑問に寄り添ったりする姿勢を見せることが、学びへの興味を深めることに繋がります。
  • 学校の話をじっくり聞く:学校での出来事や友達関係について、お孫さんが話したがっている時は、遮らずにじっくり耳を傾けましょう。「大変だったね」「それは嬉しいね」と共感を示すことで、お孫さんは安心して心の内を話せるようになります。
  • 特技や趣味を応援する:お孫さんが興味を持ったことや、得意なことには、惜しみなく応援の言葉をかけ、必要なサポート(道具を一緒に選ぶ、練習を見守るなど)をしてあげると良いでしょう。その子の個性を伸ばす手助けになります。
  • 無理強いせず、見守るスタンス:親御さんの教育方針や、お孫さんの習い事などに関して、祖父母が口を出しすぎないように注意しましょう。あくまで「見守る」スタンスで、必要な時に助け舟を出す、相談に乗る、という役割を意識することが大切です。褒めること、承認することに重点を置きましょう。
  • 金銭感覚を教える機会:お小遣い制が始まる子もいるかもしれません。お金の大切さや、計画的に使うことの重要性を、簡単な言葉で教えてあげる良い機会でもあります。「お菓子はここまでね」「これを買うにはあと〇日貯めようか」など、具体的な話を通して伝えましょう。

おばあちゃんの応援歌:頑張っている孫の姿は、私たちの何よりの宝物。つまずいたり、悩んだりした時は、一番の応援団として、そっと背中を押してあげましょう。

10歳~12歳:自立心が芽生え、将来を見据え始める「小学校高学年期」

心身ともに大きく成長し、思春期に差し掛かるこの時期のお孫さんは、自立心が芽生え、将来のことに漠然とした関心を持ち始めます。祖父母との関わり方も、より対等なものへと変化していく時期です。

この時期のお孫さんの成長の特徴

身体がぐっと大きくなり、思春期に向けて心も複雑になっていきます。友達との関係はさらに深まり、SNSやオンラインゲームなど、家族以外の世界との交流が増えます。自分の意見をしっかり持ち、時には反発することも出てきます。将来の夢や、興味のある分野について具体的に考え始める子もいるでしょう。学習面では、得意科目と苦手科目がはっきりしてきたり、部活動や習い事などで忙しくなったりする時期でもあります。

おすすめの遊び方・過ごし方

この時期のお孫さんとの過ごし方は、一人の人間として尊重し、興味を共有し、相談に乗る存在となるのが理想です。

  • 趣味や興味を共有する:お孫さんが好きなスポーツ、ゲーム、アニメ、漫画、音楽など、興味を持っていることについて話を聞き、可能であれば一緒に体験してみましょう。例えば、好きなアーティストの曲を一緒に聴いたり、好きなゲームを教えてもらったり。共通の話題を持つことで、深い絆を築くことができます。
  • 映画鑑賞や旅行計画:一緒に映画を観に行ったり、少し遠出をして博物館や科学館、水族館などを訪れたりするのも良い経験になります。旅行の計画を一緒に立てることで、地図を読んだり、情報を調べたりする能力を養うだけでなく、協力する楽しさを感じられます。
  • 本格的なものづくり:少し難易度の高いプラモデル、手芸、電子工作、プログラミング体験など、お孫さんが興味を持つ分野で、一緒に本格的なものづくりに挑戦してみましょう。祖父母の持つ知識や経験が、お孫さんの助けになることもあります。
  • 社会貢献活動やボランティア体験:地域の清掃活動に参加したり、福祉施設への訪問など、社会貢献活動に一緒に参加するのはいかがでしょうか。社会の一員としての自覚を育み、他者を思いやる心を養うことができます。
  • 一緒に料理や買い物:買い物の予算を一緒に考えたり、献立を相談したりして、実際に料理をするのは、生活力を高める良い機会です。栄養バランスや食材選び、食費の管理など、実践を通して学ぶことができます。
祖父母が心がけること

この時期は、お孫さんを一人の人間として尊重し、意見を傾聴する姿勢が何よりも大切です。

  • 干渉しすぎず、相談に乗る存在に:あれこれ口を出しすぎず、必要な時にそっと寄り添い、相談に乗ってあげる「心の拠り所」となる存在を目指しましょう。お孫さんが自分の意見を話す時は、最後まで聞き、頭ごなしに否定しないことです。
  • 趣味や友達関係を尊重する:お孫さんの趣味や、学校の友達との関係について、過度に詮索せず、尊重する姿勢を示しましょう。プライベートな空間や時間を大切にしてあげることも、信頼関係を築く上で重要です。
  • 金銭感覚や社会の仕組みを教える良い機会:お小遣い帳をつけることを勧めたり、アルバイトの話を通して社会の仕組みや労働の尊さを教えたりと、金銭感覚や社会性を育む具体的なアドバイスをしてあげるのも良いでしょう。
  • 親御さんへの報告は慎重に:お孫さんが祖父母にだけ打ち明けた秘密など、親御さんに伝えていいこととそうでないことを見極める必要があります。お孫さんとの約束は守り、信頼関係を壊さないようにしましょう。親御さんとの連携も引き続き大切ですが、以前にも増して、お孫さんの意思を尊重する意識が求められます。
  • 褒めること、期待を伝えること:この時期は、自己肯定感が揺らぎやすい時期でもあります。良いところを見つけて具体的に褒め、期待していることを伝えてあげることで、お孫さんは「自分はできる」という自信を持つことができます。

おばあちゃんの金言:口出しは控えめに、でも、いつでもあなたの味方だよ、という姿勢を見せること。それが、この時期のお孫さんとの絆を深める一番の方法です。

お孫さんとの絆を深める、私たち祖父母の魔法の言葉

お孫さんとの時間は、私たち祖父母にとって、かけがえのない宝物ですよね。それぞれの成長段階に合わせて、私たちができること、心がけるべきことをご紹介してきましたが、何よりも大切なのは、無償の愛と、心からの関心を示すことだと、私は常々感じています。

子育てに奮闘する親御さんのご苦労もよく分かります。私たち祖父母が、良かれと思ってしたことが、かえって負担になってしまったり、意見の相違が生じたりすることもあるかもしれません。そんな時は、まず親御さんの意向を尊重し、感謝の気持ちを伝えることが、円滑な関係を保つ鍵になります。そして、「何か困ったことがあったら、いつでも頼ってね」という、温かいメッセージを伝え続けること。そうすれば、お孫さんの成長を、親御さんと共に喜び、支え合うことができるはずです。

お孫さんの成長は、本当にあっという間です。今日この瞬間の、お孫さんの笑顔や、たどたどしい言葉、少し戸惑ったような表情も、私たち祖父母にとっては、二度と戻らない大切な思い出のピースです。この「年齢別過ごし方ガイド」が、あなたの心の中に、お孫さんとの絆を深めるためのヒントを、少しでも多く届けられたなら、こんなに嬉しいことはありません。

私たち祖父母の温かいまなざしと、愛情あふれる関わりが、お孫さんの健やかな成長を支え、未来を明るく照らす光となることを心から願っています。これからも、お孫さんとの素敵な日々を、私たち一緒に、大切に歩んでいきましょうね。

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