孫育てがもっと楽しくなる!祖父母の豊富な子育て経験を活かす、世代を超えた智慧のバトン
孫の笑顔は、何よりも宝物。でも、ちょっと戸惑うことはありませんか?
あらあら、皆さん、こんにちは! いつもこのブログを読んでくださって、本当にありがとうございますね。今日お話ししたいのは、私たち祖父母にとって一番の宝物、そう、可愛いお孫さんのことなんです。あの小さな手足、キラキラした瞳、そして何よりも無邪気な笑顔を見ていると、心がとろけるようですわよね。日々の疲れもどこへやら、一瞬で吹き飛んでしまうほどの癒しをくれますもの。私も、定年退職してからは、孫の顔を見るのが一番の楽しみになりました。
でも、正直なところ、ちょっとだけ「あれ?」って思うこと、ありませんか? 私たちが子育てをしていた頃とは、時代が大きく変わりましたものね。昔は当たり前だったことが、今は「え、そうなの?」って驚くことも少なくありません。インターネットで子育て情報を調べれば、膨大な情報が溢れていて、どれが本当に正しいのか、何が今の主流なのか、正直言って戸惑うばかり。息子や娘夫婦の育児を見ていると、「私たちが育てていた頃はこうだったのに…」なんて、口には出さないけれど、心の中で呟いてしまうこともしばしばです。おむつの種類一つとっても、離乳食の進め方一つとっても、本当に様変わりしましたよね。
特に、息子のお嫁さんとの関係。良かれと思って言った一言が、もしかしたら負担になってしまうんじゃないかしら、とか、昔のやり方を押し付けてしまっているんじゃないかしら、なんて、ぐるぐる考えてしまうこともあります。もちろん、お嫁さんも一生懸命に子育てをしているのは重々承知しているんです。私たちと同じように、子どもの成長を願って、日々奮闘しているんですよね。だからこそ、私たち祖父母は、どうすればその頑張りをサポートできるのか、どうすれば一緒に楽しく孫育てができるのか、いつも考えているのではないでしょうか。
そんな風に思っているあなたに、今日ぜひお伝えしたいことがあります。それは、私たち祖父母が持っている「子育て経験」という、かけがえのない財産を、どうすれば「世代を超えて」今の育児に役立てられるか、ということ。私たちには、数十年という長い年月をかけて培ってきた、生きた知恵がたくさん詰まっています。それは、決して古びたものではなく、今の時代にも通じる、温かくて、そしてとっても力強い知恵のバトンになり得るのです。
今日の記事では、その「子育て経験」というキーワードと、「世代を超えて」というテーマに焦点を当てて、具体的なヒントや心がけ、そして少しでも円満な関係を築くための秘訣を、私なりの視点でお話ししていきたいと思います。読み終わる頃には、きっとあなたの心の中が、もっと温かい気持ちで満たされ、孫育てがこれまで以上に楽しみになるはずですよ。さあ、一緒に、未来へ繋がる知恵のバトンについて考えてみませんか?
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祖父母だからこそできる、現代子育てへの優しい寄り添い方
孫育て、本当に奥が深いですよね。私たちが子育てをしていた頃とは、社会の状況も、情報も、そして子育ての常識とされていることも、大きく変化しました。昔の育児法がすべて古くなったわけではありませんが、現代の子育てには現代ならではの悩みや課題があります。私たち祖父母が、その変化を理解し、尊重する姿勢を持つことが、今の親世代と良好な関係を築き、結果的に孫をより豊かに育むための第一歩となります。
豊富な子育て経験、それはかけがえのない宝物
私たち祖父母は、子育ての先輩です。喜びも、苦労も、試行錯誤も、すべて経験してきました。夜泣きに悩んだり、離乳食の進め方に頭を抱えたり、子どもの風邪に一喜一憂したり……。その一つ一つの経験が、今の私たちにしか語れない「生きた知恵」として蓄積されているのです。
私たちの時代は、今ほど情報が溢れていませんでした。育児書も限られていましたし、インターネットなんて夢のまた夢。子育ての多くは、地域のおばあちゃんやお隣さん、親戚からの口伝えや、自分自身の経験、そして直感に頼る部分が大きかったように思います。それは決して非科学的だったわけではなく、むしろ子どもの様子を注意深く観察し、五感を研ぎ澄ませて、その子に合った育て方を見つける力を養うことにつながっていました。たとえば、昔は風邪をひいたときに、熱さましではなく、汗をかかせるために温かいものを食べさせたり、梅干し湯を飲ませたりしていましたね。それは、薬に頼りすぎず、子どもの自己治癒力を信じるという考え方でもあったわけです。
今の時代は、情報は豊富ですが、それがかえって親御さんのプレッシャーになることもあります。「情報がありすぎて、何が正しいかわからない」「周りの親と比べてしまって焦る」といった声も耳にします。そんな時こそ、私たち祖父母の持つ「ゆとり」と「経験」が役立ちます。「大丈夫、心配ないよ」「焦らなくていいんだよ」という温かい言葉をかけること。そして、昔の経験談を交えながら、「ああ、うちの子もそうだったわ」「みんな同じように悩むものよ」と共感してあげること。これは、現代の親世代にとって、何よりも心強い心の支えになるはずです。
私たちの子育て経験は、単なる昔話ではありません。それは、時代を超えても変わらない、子どもへの愛情の深さや、困難を乗り越えるための知恵、そして何よりも「命を育む」という尊さの証なのです。
現代の子育て事情を「知る」ことから始めましょう
私たちの経験は宝ですが、時には「今のやり方」を尊重し、学ぶ姿勢も大切です。例えば、アレルギーに対する考え方一つとっても、昔とは大きく変わりました。昔は「早めに食べさせて慣れさせる」という考えもありましたが、今は「アレルギーが起きやすい食品は慎重に」という専門家のアドバイスが主流です。睡眠に関しても、昔は「泣かせっぱなしで寝かせる」という説もありましたが、今は子どもとの愛着形成を重視する声が大きいです。
大切なのは、「知らなかったら教えてもらう」という謙虚な姿勢です。息子夫婦や娘夫婦が「今はこうなんです」と言った時には、まずは「そうなんだね」と受け止めてみましょう。インターネットや育児雑誌、子育て関連のテレビ番組を見るのも良い勉強になります。子育てサロンや地域の支援センターの情報をチェックするのも、今の親世代の交流の場や情報源を知るきっかけになります。
特に重要なのは、「今」の子育て情報に触れることで、親世代がどんな情報を参考にしているのか、どんなことに悩んでいるのかを理解するきっかけになることです。例えば、SNSで子育て情報を発信しているインフルエンサーの意見や、専門家の解説動画など、彼らが「正しい」と考えている情報源を知ることで、コミュニケーションの齟齬を減らすことができます。新しい知識や情報に触れることは、私たち祖父母自身も時代に合わせて進化していく証であり、孫や親世代との心の距離を縮める最良の方法の一つです。
「聞く」そして「共感する」コミュニケーションの魔法
息子夫婦や娘夫婦との関係で、最も大切なのは、やはりコミュニケーションです。特に、私たち祖父母は、「話を聞く」ことと「共感する」ことを意識しましょう。
「〇〇ちゃん(孫の名前)のことなんだけどね、最近夜泣きがひどくて」「離乳食、なかなか食べてくれなくて困っちゃう」など、もし親御さんが悩みを打ち明けてくれたら、まずは最後までじっくり耳を傾けてあげてください。途中で遮ったり、「うちの子の時はね…」と自分の経験談をすぐに持ち出したりするのは、少しだけ我慢です。彼らが本当に求めているのは、私たちからの「アドバイス」よりも、「話を聞いてほしい」「気持ちを理解してほしい」という共感であることがほとんどです。
その上で、「そうだったのね、大変だったわね」「本当に頑張っているわね」と、ねぎらいの言葉や共感の言葉を伝えてあげましょう。これだけでも、親御さんの心はぐっと軽くなるものです。私自身、子育て真っ最中の頃は、誰かに話を聞いてもらえるだけで、どれほど救われたかわかりませんもの。
もしアドバイスを求められたら、「昔はこんなこともあったけど、今はどうなのかしらね」「参考になるかわからないけれど、こんな風に考えていたわ」と、あくまでも一例として、謙虚な姿勢で伝えることが大切です。決して「こうしなさい」「昔はこうだった」と押し付けがましくならないように。「こうするべき」ではなく、「こんな選択肢もあるよ」という提示の仕方を心がけましょう。
そして、最も重要なのは、「親御さんの決断を尊重すること」です。たとえ私たちの意見と違っていても、最終的な子育ての判断は、親御さん自身が行うべきものです。彼らが熟慮して下した決断を尊重し、応援してあげましょう。そうすることで、親御さんは「私たちのことを信頼してくれている」と感じ、祖父母との間に強固な信頼関係が築かれていくはずです。
昔ながらの知恵を、今の子育てに優しくアレンジ
私たちの時代の子育てには、今の時代にも通じる、温かくて豊かな知恵がたくさん詰まっています。それらを、今のライフスタイルや価値観に合わせて、上手に取り入れていく提案をしてみましょう。
手作りおやつと食育のすすめ
昔は、おやつといえば市販品よりも、母親や祖母が手作りするものが多かったですよね。おにぎりやふかし芋、ホットケーキ、旬の果物など、素朴で体に優しいものが中心でした。これらは、今見直されている食育の原点ともいえるでしょう。
「おやつは市販品ばかりでなく、たまには手作りのものを」と提案してみるのはいかがでしょうか。例えば、旬のフルーツを使ったゼリーや、ホットケーキミックスで簡単に作れる蒸しパン、あるいは栄養満点の野菜を忍ばせたおやきなど。「孫ちゃん、こればあちゃんが昔よく作ってくれたおやつなのよ。よかったら今度一緒に作ってみない?」と声をかけてみましょう。子どもと一緒に料理をすることは、食への興味を育むだけでなく、五感を刺激し、達成感を味わう良い機会にもなります。
また、旬の食材や地域の特産品を使った料理を提案するのも良いでしょう。「春はタケノコご飯が美味しいわね」「夏はやっぱりキュウリを丸かじりするの、最高よ」など、食を通して季節の移ろいや地域の文化を伝えることができます。食育は、単に栄養を摂るだけでなく、食の楽しさ、大切さを学ぶことでもあります。
自然との触れ合い、昔遊びのすすめ
昔の子どもたちは、公園や野山を駆け回り、自然の中でたくさんの遊びを経験しました。木登り、秘密基地作り、草花を使った遊び、虫探し、水遊びなど。五感をフルに使って、自然の恵みを肌で感じていましたね。これは、現代の子どもたちに不足しがちな経験かもしれません。
私たち祖父母は、自然の中で遊ぶ楽しさを伝えることができます。「この草は、昔はこうやって遊んだのよ」「この石は、積み重ねてお家を作ったの」など、具体的な昔遊びを教えてあげましょう。一緒に泥だらけになって、川遊びをしたり、どんぐり拾いをしたり。「昔はね、こういう遊びが一番のごちそうだったのよ」と、語りかけてみてください。
また、昔の遊びは、特別な道具がなくても楽しめるものがたくさんあります。お手玉、あやとり、けん玉、竹馬、羽根つきなど。これらは、手先の器用さや集中力を養うだけでなく、遊びを通してコミュニケーション能力を育むことにもつながります。「スマホやゲームも楽しいけれど、たまにはこんな遊びもやってみようか?」と、誘ってみるのも良いでしょう。
もちろん、安全への配慮は必須です。昔とは環境も違いますから、必ず親御さんの承諾を得て、危険がないか十分に確認した上で実践してくださいね。
息子夫婦との「絆」を深める秘訣
私たち祖父母の存在は、孫にとっては「無条件に甘えられる存在」であり、親にとっては「いざという時に頼れる存在」です。しかし、その関わり方によっては、かえって負担になってしまうこともあります。特に、息子夫婦との関係は、少しデリケートな部分もありますよね。良好な関係を築くためには、いくつかの秘訣があります。
役割分担の明確化と尊重
子育ての主役は、あくまでも息子夫婦です。私たちは、あくまでもそのサポート役、応援団であるという認識を持つことが大切です。
「うちの時はこうだった」という言葉は、無意識のうちに相手を否定したり、プレッシャーをかけてしまう可能性があります。「お父さん、お母さんが一番よく知っている」「〇〇ちゃん(孫の名前)には、お父さんとお母さんのやり方が一番合っているんだね」と、彼らの育児方針を尊重する姿勢を示しましょう。
もし、何か手伝うことがあれば、「何か手伝うことある?」「できることがあれば言ってね」と、積極的に声をかけるようにしましょう。そして、頼まれたことは快く引き受ける。しかし、頼まれていないことには、安易に手を出さない。この線引きが、円滑な関係を築く上で非常に重要です。
「お母さん」は、あくまで息子のお嫁さんであるという認識
これは、特に私たち姑にとって、心に留めておきたい大切なことです。孫の「お母さん」は、私たちではなく、息子のお嫁さんです。どんなに可愛くても、どんなに心配でも、最終的な判断や責任は、お嫁さんにあります。
お嫁さんの意見を尊重し、彼女が安心して子育てに専念できる環境を整えてあげることが、私たちにできる最大のサポートです。例えば、お嫁さんが疲れているようなら、「ゆっくり休んでいいよ」「私が見ておくから、今日は買い物にでも行ってきたら?」と、休息を促してあげる。家事を手伝ってあげるのも良いでしょう。
子どもの前で、お嫁さんの子育て方針を否定したり、不平不満を言ったりするのは絶対に避けましょう。それは、お嫁さんの立場を揺るがすだけでなく、子どもの心を混乱させてしまいます。「お母さんが決めたことだからね」「お母さんのお話を聞いてね」と、常に親の権威を尊重する言葉を選ぶようにしましょう。
感謝の気持ちを惜しまない
どんなに小さなことでも、感謝の気持ちを言葉にして伝えましょう。「いつも本当にありがとうね」「助かるわ」「無理しないでね」など、感謝や労いの言葉は、相手の心を温かくします。
お孫さんを預かった際も、無事に引き渡す際に「今日はありがとうね」と感謝の言葉を伝える。そして、後日、「この前は〇〇ちゃん(孫の名前)と楽しく過ごさせてもらったわ、本当にありがとう」と、改めて伝えてみてください。お互いに感謝の気持ちを伝え合うことで、良い循環が生まれます。
また、時には、お孫さんを通して感謝の気持ちを伝えるのも良い方法です。例えば、「このおやつ、おばあちゃんが〇〇ちゃん(孫の名前)にって作ってくれたんだよ。ありがとうって言おうね」など、お孫さんに感謝の言葉を促すことで、親子の絆も深まります。
物理的サポートと精神的サポート
私たち祖父母ができるサポートは、多岐にわたります。具体的に孫のお世話をする「物理的サポート」はもちろん大切ですが、「精神的サポート」も非常に重要です。
物理的サポートとしては、例えば孫の送迎、食事の準備、遊び相手、病気の時のお世話などがあります。ただし、これは親御さんの意向を第一に。無理に押し付けるのではなく、「困ったことがあればいつでも頼ってね」という姿勢を示し、必要に応じて手を差し伸べるようにしましょう。
精神的サポートとは、「いつでも話を聞くよ」という姿勢や、親御さんの頑張りを認め、励ましてあげることです。「子育ては一人で抱え込まなくていいんだよ」「あなたは一人じゃない」というメッセージを伝えることが、親御さんの心の負担を軽くします。
孫との特別な時間、甘やかしすぎないバランス
祖父母の特権と言えば、やはり「孫を思いっきり甘やかすことができる」ことですよね! 親には言えないわがままも、祖父母の前では許される。そんな存在が、孫の心を豊かに育む上でどれほど大切か。私も孫が来ると、ついついあれもこれもと甘やかしてしまいますもの。でも、そこにはちょっとだけ注意すべきバランスがあります。
祖父母にしかできない「甘やかし」の効能
私たち祖父母の「甘やかし」は、子どもにとって特別な意味を持ちます。親とは違う、無条件の愛情と安心感を与えられる存在。これは、子どもの自己肯定感を育む上で非常に重要です。「おじいちゃんおばあちゃんは、どんな私でも受け入れてくれる」という体験は、子どもが社会に出て困難に直面した時に、心の支えとなります。
例えば、普段は食べられないお菓子を特別に出してあげたり、夜更かしをちょっとだけ許してあげたり、親には言えない秘密の話を聞いてあげたり。こうした「特別」な経験が、孫と祖父母の間に深い絆を育むのです。
しつけの基本は親に任せる
しかし、甘やかしすぎは禁物です。特に、しつけの基本は、親御さんに任せるのが原則です。「おじいちゃんおばあちゃんの家では特別だよ」という線引きは大切ですが、親御さんが「これはダメ」と言っていることを、祖父母がこっそり許してしまうと、親子の信頼関係を損ねる原因になりかねません。
もし、孫が良くない行動をした時、すぐに注意するのではなく、まずは親御さんの顔色を伺い、どう対応するかを親御さんに委ねるのが賢明です。親御さんが注意しない場合は、祖父母もぐっと我慢して、後で親御さんに「〇〇ちゃん、さっきこんなことしてたけど、大丈夫だったかしら?」と、やんわりと尋ねるようにしましょう。
子どものルールや習慣(就寝時間、ゲームの時間、食事のルールなど)は、親御さんの家庭で決めたことを尊重し、祖父母の家でもできる限りそれに合わせる努力をしましょう。
安全第一、共有すべきルール
どれだけ甘やかしても、子どもの安全に関わることだけは、絶対に譲ってはいけません。誤飲の危険があるもの、転倒の危険がある場所など、事前に家の中の安全対策を見直しておきましょう。
また、アレルギーや持病など、子どもの健康に関する情報は、必ず親御さんと共有し、正確に把握しておくことが重要です。万が一の事態に備えて、緊急連絡先もすぐにわかる場所に控えておきましょう。「孫の安全は、私たち祖父母が一番守らなくてはならない」という意識を常に持つことが大切です。
昔の知恵、今の知恵、そして未来へ繋ぐ智慧のバトン
私たち祖父母世代は、高度経済成長期から情報化社会へと、激動の時代を生きてきました。その中で培った経験や知恵は、決して古びることのない宝物です。昔ながらの「おばあちゃんの知恵袋」が、現代の子育てに温かい光を当てることは十分に可能です。
トラブルを未然に防ぐための心がけ
どんなに気を付けていても、意見の相違やちょっとした誤解が生じることもあります。そんな時、どうすれば良いでしょうか?
意見の相違があった場合の対処法
もし、子育ての方針について、私たち祖父母と息子夫婦・娘夫婦との間で意見が食い違うことがあったら、まず冷静に、彼らの意見を聞きましょう。「どうしてそう考えているの?」と、理由を尋ねてみてください。
そして、「なるほど、そういう考え方もあるのね」と、まずは受け止める姿勢を見せること。その上で、私たちの経験を伝えるのであれば、「昔はこういうことも試したことがあったけれど、どうかしら?」と、あくまでも提案の形で話しましょう。相手を否定せず、こちらの意見を押し付けないことが何よりも大切です。
多くの場合、親御さんたちは、自分たちなりの考えや理由を持って子育てをしています。それを理解しようと努めることが、互いの信頼を深めます。
プライバシーへの配慮
息子夫婦や娘夫婦のプライバシーには、最大限の配慮を払いましょう。彼らの許可なく、勝手に家に上がったり、私物を触ったりしないのはもちろんのこと、子育てに関する情報や、夫婦間の出来事を、他人に話すのも控えましょう。
特に、孫の写真をSNSに投稿する際は、必ず親御さんの許可を得てください。今の子どもたちは、SNSの利用やプライバシーに対する意識が私たちとは異なります。何気ない投稿が、思わぬトラブルにつながる可能性もありますから、注意が必要です。
金銭的なサポートについて
金銭的なサポートも、デリケートな問題です。もしサポートを検討しているなら、相手の意向を尊重し、押し付けがましくならないようにしましょう。「何か困っていることはない?」「〇〇ちゃんのために、何か役に立つことがあれば、遠慮なく言ってね」と、あくまでも提案の形で声をかけるのが良いでしょう。
子どもの教育費や習い事の費用など、具体的な支援を申し出る場合も、事前に相談し、感謝の気持ちと共に受け取ってもらえるような配慮が必要です。金銭的な支援は、愛情の表現の一つではありますが、それが依存関係になったり、かえって負担になったりしないよう、見極める目も必要です。
「おばあちゃんの知恵」今昔物語
「おばあちゃんの知恵」今昔物語
昔の子育てと今の子育て。大きく変わったこともあれば、意外と変わらないこともあるものです。ここで少し、昔と今の「おばあちゃんの知恵」を比較してみませんか?
昔の「おばあちゃんの知恵」
・子どもの発熱には「ネギを首に巻く」「梅干し湯」
・風邪予防には「うがい薬代わりに塩水うがい」
・転んだら「つばをつけて治す」(これは衛生上NGですが、昔はよくやりましたよね!)
・赤ちゃんのオムツは「布オムツを煮沸消毒」
・離乳食は「何でも口移しで柔らかくしてあげる」
・夜泣きには「近所のおばあちゃんが歌を歌ってくれる」
今の「おばあちゃんの知恵」
・子どもの発熱には「水分補給を促す」「体を冷やす」「無理せず病院へ」
・風邪予防には「手洗いうがいを徹底」「規則正しい生活」
・転んだら「傷口を清潔に」「消毒薬や絆創膏を活用」
・赤ちゃんのオムツは「高性能な紙オムツを有効活用」
・離乳食は「アレルギーに配慮し、段階的に」「個別の食材を試す」
・夜泣きには「親が抱っこして安心させる」「専門機関に相談も視野に」
こうして見ると、衛生面や科学的な根拠に基づいた変化は大きいですね。でも、子どもへの愛情や、心配する気持ちは、時代を超えても全く変わらないということがよくわかります。
孫との特別な時間、心の栄養を育む関わり方
孫との特別な時間、心の栄養を育む関わり方
私たち祖父母は、孫にとって、親とは違う特別な存在です。その特別な関係を最大限に活かし、孫の心の栄養となるような関わり方をしていきましょう。
無条件の愛情と安心感を与える
親はしつけや教育の役割を担うため、時には厳しく接することもあります。でも、私たち祖父母は、無条件の愛情で孫を包み込むことができます。どんなにやんちゃでも、どんなにわがままを言っても、最終的には「大好きだよ」「可愛いね」と抱きしめてあげる。この安心感は、子どもの情緒の安定に大きく貢献します。
思い出をたくさん作る
「おじいちゃんおばあちゃんとの思い出」は、孫の心に一生残る宝物です。一緒に公園に行く、手をつないで散歩する、絵本を読む、一緒に料理をする、季節の行事を楽しむ……。特別なことをしなくても、日々のちょっとした関わりが、かけがえのない思い出となります。
「あの時、おばあちゃんと一緒に作ったクッキー、美味しかったね」「おじいちゃんと行った動物園、楽しかったな」そんな風に、大人になってから思い出してもらえるような、温かい時間をたくさん作ってあげましょう。
「聞く力」で心の成長をサポート
孫が何か話したいことがあれば、たとえそれが小さな出来事でも、真剣に耳を傾けてあげましょう。「今日は幼稚園でこんなことがあったの」「〇〇くんとね、こんな遊びをしたんだ」など、孫の「話したい」という気持ちを大切にしてください。
子どもは、自分の話を聞いてもらえることで、「自分は大切にされている」「話を聞いてもらえる価値のある人間だ」と感じ、自己肯定感を高めます。また、自分の気持ちを言葉にする練習にもなります。私たち祖父母は、孫の「心の声」に耳を傾ける最高の聞き役になれるのです。
学ぶ楽しさを伝える
学校の勉強ではなく、生活の中での「学ぶ楽しさ」を伝えてあげましょう。例えば、一緒に植物を育てる、虫の観察をする、図鑑を一緒に眺める、簡単な工作をする、昔話を聞かせるなど。
「これはどうしてこうなるんだろうね?」「この葉っぱ、面白い形をしているね」など、一緒に疑問を感じ、一緒に考える時間を持つことで、子どもの知的好奇心を刺激することができます。教え込むのではなく、「一緒に発見する喜び」を分かち合う姿勢が大切です。
孫育ては、私たち自身の「第二の青春」!
いかがでしたでしょうか? 今日の記事では、「子育て経験」という私たちの宝物を、「世代を超えて」今の孫育てにどう活かすか、そして息子夫婦や娘夫婦との関係をより円満にするためのヒントをたくさんお伝えしてきました。
私たち祖父母は、子育てのプロフェッショナルです。たくさんの喜びも、苦労も、そして乗り越えてきた経験があります。それは、今の親世代にはない、私たちだけの貴重な財産です。その財産を、押し付けるのではなく、そっと寄り添い、優しく差し出すことで、孫の成長をより豊かにし、親世代の心の負担を軽くすることができます。
確かに、昔と今では子育ての常識も大きく変わりました。戸惑うことも、悩むことも、時には寂しい気持ちになることもあるかもしれません。でも、忘れてはいけません。私たち祖父母の存在は、孫にとって、何よりも温かい心の拠り所であり、親世代にとって、かけがえのない心の支えなのです。
「おばあちゃん、大好き!」「おじいちゃん、また来てね!」――そんな孫の無邪気な言葉は、私たちにとって最高の褒め言葉であり、日々の活力になりますよね。そして、息子夫婦や娘夫婦が、「いつもありがとう、助かるわ」と、私たちに笑顔で言ってくれる時、きっと私たちの心は温かい感謝の気持ちで満たされることでしょう。
孫育ては、私たち祖父母にとって、決して「お役目」ではありません。それは、もう一度子どもの成長を間近で見守る喜び、新しい発見に満ちた日々、そして何よりも、私たち自身の「第二の青春」なのだと思います。
世代を超えて、知恵のバトンを繋ぎ、お互いを尊重し、支え合いながら、このかけがえのない孫育ての時間を、最高に楽しんでいきましょうね。私もこれからも、皆さんと一緒に、孫育てに関するたくさんの情報や、心温まるエピソードを共有していきたいと思います。
どうぞ、これからも私たち祖父母の「孫育て応援団」として、一緒に頑張っていきましょうね! また次の記事でお会いしましょう。



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